2015年7月13日月曜日

正しい休日の過ごし方 delicious meal, friends and relaxing atmosphere

最近、チェンマイで出会った友だちと夕食を囲む機会がありました。分野は違えどもそれぞれ仕事を持つ者同士、しかも大なり小なりそれぞれの仕事で関わり合いのある者同士の食事会。仕事関係で出会った人とプライベートで会うのはなんだか気恥ずかしいような、緊張するような。「いつか食事でも」「ぜひぜひ喜んで」そんなやりとりをした数ヶ月越しの約束がやっと叶いました。
「仕事上のテンションで話すと堅苦しいし、かといって馴れ馴れしいのも失礼だしなぁ・・・。どんなお店かな、高級店だったら浮いちゃうかな・・・。」などなどさまざまな妄想と想像をくりかえし、連れて行ってもらったお店はタイ風中華のお店。テレビから一番離れた隅っこの卓を選んだ時点で楽しい食事会になること間違いなしと予感しました。

お互いの仕事の話をしつつ、日本の地元のこと、スポーツや共通の知人の話など、美味しい料理とビールともに花が咲き、私は緊張からやや喋りすぎちゃいましたが、普段、家と会社の往復ばかりしている私にとっては大げさでなく、この日は一大イベント、予感どおりとっても楽しいひと時となったのです。
そしてその翌日も、週が明けて仕事が始まってからも、楽しかった余韻がじんわりと満たされた感じで奥の方にあって、あらためて、美味しい食事と友だちとリラックスできる雰囲気というのが精神衛生上いかに大切か身に沁みて感じました。と同時に、最近その「美味しい食事」と「友だち」と「リラックスできる雰囲気」の三拍子が揃う機会がなかなかなく、待ちわびた休日もたまった家事を片付けるだけであっという間に終わってしまう日々を送っていたなぁと振り返りました。いいえ、機会がなかったわけではなく、自らそういうオーラを出していたのかもしれません。思わず友だちが声をかけるのをためらってしまうような状況を無意識に作ってしまっていた自分に反省・・・。

今回食事をしたメンバーも、みんな仕事を持つ身で時間に制約があるのにも関わらず、趣味のスポーツを楽しんだり、興味のあるものには常にアンテナを張っていて、フットワークが軽やかなことに少なからずショックを受けました。かつて昔、学生時代のモットーのひとつに、「どんな誘いであっても友だちからのお誘いは断らない」というのがあって、実際、学生時代や日本で働いていた頃には興味の赴くがまま、誘われるがままに、アフター5や休日を楽しんでいました。

 それが30歳も半ばを過ぎると、翌週どころかその月の予定まで考えるようになってしまい(ついつい及び腰になります)、疲れはその週にリセットしておかなければ翌週使い物にならなくなり(悲しいことです)、それに何よりの理由は、タイに来るまで過ごした実家と違い、休日はたまった家事をしなければ誰もしてくれない状況になってしまったのです(涙)。学生時代の私が見たら「ずいぶん保守的なつまらない大人になったなぁ」と呆れられそうです。
確かに食事会の翌日は朝寝坊をしてしまいましたが、逆に気分は爽快! ここチェンマイで暮らす日本人として、友人からとてもいい刺激を受けられたし、「また次も」と楽しみと張り合いが増えました。
たっぷり睡眠をとって月曜日の仕事に備えるという休日の過ごし方も否定はしませんが、多少寝不足で家の中がとっちらかっていようとも、友だちと心ゆくまで食べて飲んでおしゃべりするのはやっぱり「ザ・正しい休日の過ごし方」だと再認識できた夜になりました。(Momoko Katsuyama