2015年9月15日火曜日

化粧品のある暮らし my natural skin care

お盆を過ぎれば秋がやってくる札幌から、無事にチェンマイに戻ってきました!実家での「のほほーん」とした生活にサヨナラ。山ほどの洗濯物と、日々3回の食事作りと、片付け物と、1歳半の息子と全力で遊び疲れ果て寝る、、いつもの日常がかえってきました。

慌ただしい毎日の中で1番の気分転換になったのは、sal laboratoriesのオンラインショプから届いた商品を開封し、バスルームに並べることでした。息子のお昼寝の時間を狙って、コソコソと作業。段ボールをあけると、丁寧に梱包されたシンプルで美しい白いボックスが出てきて、それだけで胸がワクワクと高鳴りました。ボックスを開けてみると、真っ白な陶器が。以前sal laboratoriesの勝山桃子さんが「夜空に浮かぶ白い満月のよう」と表現したことが納得出来る、凛とした美しさでした。丸いフォルムは手にぴったりとおさまります。

注文した商品の中から、ガスール、アルガン石けん、ラベンダーのアルガンクリームを選んで、バスルームに並べてみました。何でも触りたい!実験したい!年頃の子どもを育てているわたしにとって、壊れやすい陶器の器に最初は懐疑的な部分もありました。でも、その3つの美しい器がバスルームに綺麗に並んだ時の感動と言ったら!その一角に目をやるだけで「わたしは、女性として、きちんと生きている」という気分になるのです。

プラスチックに入った派手なパッケージの化粧水をバタバタと顔に叩き込んでいたころの自分と、スキンケアに対する心持ちは180度変わりました。どんなに忙しくても、朝と夕方のスキンケアタイムは母親である自分から少しだけ離れて「わたしだけの、特別な時間」と考えるようになりました。一呼吸置いて、自分自身の肌と向き合い、自然との調和を感じながら、いたわり、ケアをする。外に分散している気持ちが、自分の内側と向き合うことで、落ち着いていく。sal laboratoriesの商品は、日常の中にこれだけ豊かな時間をもたらしてくれました。

まずは、その日の肌のコンディションに合わせてガスールかアルガン石けんを選びます。さっぱりと洗い上げたい時はアルガン石けんを。ふんわり豊かな泡立ちを感じながら、優しく肌にのせて洗っていきます。洗顔石けんにありがちな重さがなく、爽やかな使用感はコールドプロセスならでは。つっぱり感もなく、肌との調和が感じられる石けんはわたしの大のお気に入りです。

しっとりと洗い上げたいときは、ガスールを選びます。器に5個から10個ほどかけらを入れ、約2倍の水で溶かします。ガスールが柔らかくなるのを待って、強くこすらないように、優しくマッサージしながら洗い上げます。ガスールを洗い流した時の肌の「しっとり感」は、一般的な洗顔料では決して味わえないもの!毎回感動してついニコニコしてしまいます。マイナスイオンで肌の汚れを吸着するうえに、中性なので肌に刺激を与えません。日焼け肌にもピッタリです。

さらに時間に余裕がある時は、ガスールでパックをしています。ひんやりと気持ちのいいクレイをたっぷりと肌にのせていく贅沢!目の周り、口の周りは避けて、デコルテまでパックします。クレイが乾燥する前に洗い流すのがポイント。パック後には肌に潤いが戻り、肌の色も一段明るくなったように感じられます。

そして最後はアルガンクリームで肌を整えます。アルガンクリームに出会うまで、しつこいくらいに化粧水をたっぷりと使っていましたが、いまはアルガンクリーム1つで保湿しています。何度も化粧水をはたかなくても、肌のキメが整い、しっかりとした潤いが感じられるので、シンプルなケアに集中することにしました。
チークの古材で削りだしたスパチュラで真珠玉ほどのクリームをすくいとり、手の温度で温めながら肌にのせます。肌にゆっくり、じんわりと浸透し、時間が経つほどに深い潤いを感じられる使用感は、これまで試したどのクリームでも感じることができませんでした。そして何より嬉しいのは、大好きなラベンダーの香りに包まれながらスキンケアできること。肌を引き締め清潔に保つラベンダー精油の効能はもちろんですが、香りに癒されながらスキンケアできるのは、女性として、至福の一時です。

3つの器には大切なものが入っているとわかるのか、息子も触りたい! とかイタズラしたい! とは言わず、スパチュラでクリームをすくうところなど、じーっと見入っています。使い終わった陶器の器はインテリアとしても活躍しています。sal laboratoriesの商品は単なる「化粧品」という枠を超えて、私たちの暮らしに彩りを添えてくれています。(Midori Tanioka)

*私たちの製品をこんな風に思い、こんな風に使っていただけるのは嬉しい限りです。こんなに褒めていただいて気恥ずかしくもあり、ちょっぴり誇らしくもあり ...。ありがとうございます。(sal laboratories)


谷岡 碧(Midori Tanioka)
 84年、北海道札幌市生まれ。慶応義塾大学総合政策学部卒業。大学2年時にタイ・チェンマイにあるHIVに母子感染した子ども達が暮らす「バーンロムサイ」でボランティアを経験。以来「バーンロムサイ」の映像制作に携わるようになる。07年、テレビ東京に入社。報道局に配属され、記者・ディレクターとして5年4ヶ月勤める。在職中は社会部担当の記者として、秋葉原連続殺傷事件、小沢一郎議員の陸山会を巡る事件等を取材。東日本大震災の発生時には、翌日から現地入りし、南三陸町・気仙沼等で取材活動を行った。12年、テレビ東京を退社し、タイ・チェンマイへ移住。バーンロムサイにてボランティアスタッフを務める。15年、バーンロムサイを退職し、夫・谷岡功一とともにtetol asia Co., Ltd.を設立。