今年は、久しぶりに新しいブランドづくり、ものづくりで慌ただしく明けて暮れた1年でした。
前半は、思いがけない問題に悩まされ、時に道に迷うこともしばしば、まさに産みの苦しみの期間でしたが、eavamらしい独自のものづくりができました。
しかし、それぞれそこに真摯に向かい合ってこれたことの証でしょうか、そして秋のバンコクにおけるバーンロムサイ展でのブランドデビューを皮切りに、ベトナムの雑誌 t-potジャーナルなどの取材、市内に新設したスペースでのワークショップシリーズ、イベント出店、そしてチェンマイデザインアワードのバッケージ賞受賞など、少しずつお客様からの手応えをしかと感じる場面が増えてきました。
特に嬉しかったのは、まず、ワークショップのスタートです。
製品の本当の作り手であるタイ人スタッフ達自身が、普段の慎ましさから一転、晴れやかに積極的に企画・運営し、感じ、そして作る手から発する本物の言葉によってタイの人たちの中に共感の輪を広げながら、自らの仕事に改めて愛情と喜びと誇りを深めたこと。
そして、タイも日本もなく、eavamという「チーム」でチェンマイ・デザイン・アワードを受賞したことでしょうか。
作ることには長けていても、売ることではまだ手探りの私たちですが、今年得た勇気と手応えをもって、来年は更により良い誠実なものづくりを続け、またそこに隠れている自然や、関わる多くの人たちの生き方を伝えていけたらと思っています。それが、世界や生命の美しさを寿ぎ、またそれを形にしたひとしずくであるように。
年明け一番最初の大きな挑戦はNAPへの出店です。チェンマイにお住まいのみなさま、またいらっしゃるみなさま、NAPにてお会いできることを楽しみにしております。(Asae Hanaoka)