庭の芝刈り、ジャスミン畑の世話、現場の作業用家具や道具の製作、家電の修理(大抵のものは出来る)、工場の建物の修繕、製品出荷(彼の荷崩れ防止の作業は不可欠)、少し特別なパッケージやノベルティの製造、時にはジャックさんと製造に必要な道具を「発明」することもあります。いずれにせよ、バーンさんの仕事はきっとまだまだある筈です。
彼の仕事の中で最大のものと言えば、スタッフ用の食堂棟と、敷地内にある家族で暮らす彼の家でしょう。助力する職人さんが数名いたとはいえ、これらはバーンさんが自分で建てたもの。いずれも、以前敷地内にあった古い木造住宅を解体したり、専門業者から入手した古材をリサイクルしたタイらしい形の美しい建物です。
そして彼の仕事場(オフィス?)もまた、この自分で建てた家の軒下です。
自作の昼寝用の台は作業台に早変わりし、これまた自分で植えた植物たちに囲まれ、涼しい風の中、足元に昼寝する猫を置いて、もの作りや修理に励みます。
蚊が多い時には、庭で集めておいたココナッツの殻の繊維を燻したりすることもありますが、それも外で過ごす時間を彼がとても楽しんで大切にしているように思えます。
今日は社宅の庭に生えていた熱帯マグノリアの巨木(これは根が家の土台や塀、配管などを突き破ってしまうため、切らざるを得なかったものです)を材料に、私たちが使う机を作っています。バーンさんは伐採した木も無駄にはしません。切った巨木を板状に加工し、半年間かけて天日乾燥させ準備完了。いよいよ机づくりに着手した模様。