2015年12月15日火曜日

ガスール、冬のビター&スイート winter ghassoul recipe , bitter and sweet

日本はいよいよ寒さが厳しくなるちょうど今ごろ、チェンマイも眠るには冬布団が必要で朝夕は厚着をしなくてはならない熱帯の冬を迎えます。そんなこの季節、どちらにいても気になるのは肌の乾燥です。
冷たい風や、身体の外側だけが熱く、肌が赤く膨らんでくるような気がしてしまう暖房、乾いた空気に、肌はどことなし強張ったり、ぴりついたりしないでしょうか? でも、やはりメイクや皮脂の汚れなどもきちんと取り去りリフレッシュすることも欠かさず、清浄でみずみずしい肌を冬でも保ちたいのもまた本心です。

そんな時はモロッコ産のクレイ・ガスールに、食べたらリッチなコクがあって美味しいものを少し加えると、クレンジングと保湿を兼ねた肌に優しい、世にも贅沢で優雅なクレンジングが簡単にできてとても快適・便利です。

洗浄力はそれだけで十分にあるのがガスールなので、キッチンを見回してオリーブオイルやオートミール、すりごまやアーモンドパウダー、ヨーグルトなど、油分やたんぱく質、心地よい香りがあるものを選んで、ガスールに練りこめば良いのです。
そして後はいつもどおり、肌にガスールをなじませ、洗い流すだけ。
ガスールが、肌をすっきり清らかに洗い上げながら、ガスールによって程よく水と乳化した食材たちの油分や保湿成分、香りは、肌には潤い、気持ちにはふっくらした甘い感触を与えてくれます。



そんなガスールの働きを生かし、例えば、こんなレシピはどうでしょう?

もともとチョコレートと間違えられそうな、
優しげで美味しそうなルックスのガスールなので、ココアと混ぜてみるのです。
寒い季節や疲れた時、気持ちを優しく甘やかしてくれる一番の飲み物と言えば、やはりココアですし、ココアには、肌を引き締めるポリフェノールや、しっとりと滑らかに保湿する油分がたっぷり含まれています。

フェイス、髪はもちろん、全身に使って、香りも感触も美味しい肌を作り上げるのも、楽しいのではないでしょうか。


作り方は簡単です。
ココアパウダー大さじ1杯をガスールペースト大さじ1杯に混ぜて練り、少し水を加えて柔らかさを調節するだけ。艶やかな生チョコレート風の仕上がりになります(この量はフェイス用です。全身用にはこの2〜3倍の量をご用意ください)。


または、洗顔もして部屋でゆっくりするためのココアをちょっぴり多めに作り、それで、ガスールを溶いてしまう方法。
ココアパウダーの他に加えた、ミルクや蜂蜜、砂糖が肌の保湿に更に力を貸してくれます。(この場合、ココアにスパイスを入れるのは、肌の刺激になるのでやめましょう)。


「赤い薔薇ソースの伝説」という不思議な恋愛映画の中で、悲しい境遇の少女が、その気持ちや境遇を紛らわせるように、夜、ココアをかき混ぜているシーンがありました。この少女は、料理した食べ物を使って相手に思いを伝える事ができる不思議な能力を持っていました。
私たちにはそんな力はありませんが、それでも丁寧にこしらえたものに触れたり食べれば、わき起こる感覚は間違いなくあるもの。私たちのガスールも大勢の人たちが大切に心を込めて作り上げたがものです。優しく心と肌を甘やかす気持ちで、このレシピを作っていただけたらと思います。清浄でなめらかな透明なヴェールが肌を包むような感触に驚かれるはずです。
 洗顔後には、ラベンダーの香りのアルガンクリームを薄く肌に伸ばしてください
ココアの甘さと渋さにラベンダーの静けさが重なって、冬の夜長にぴったりな、よりリラックスできる香りを楽しめます。(Asae.Hanaoka)

*ご注意:
肌質、体質によっては肌に合わない素材もあります。
ガスールに混ぜる素材は、ご自身の肌質やアレルギーの有無に合わせてお選びください。